地方によって「めばちこ」や「めいぼ」などとも呼ばれる症状で、まぶたの一部が腫れる症状のことです。ものもらいは医学的には「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」の2種類に分類されます。「霰粒腫」とは脂肪が詰まり「腫れ」ていますが、しこりが出来ただけだと痛みはありません。腫れの部分が炎症を起こすと痛みを伴いますが、痛みがない場合は長期間放置されて症状が悪化し、手術で除去しなければならないこともあります。
対して「麦粒腫」とは、まぶたに雑菌が感染して炎症を起こして腫れている症状のことを指します。霰粒腫とは異なり痛みを伴うことが多く、菌の感染を抑えるために抗生物質を使用しないと治らないケースが多いことが特徴です。どちらのタイプでも悪化すると手術での切開を要することがあるため、早い段階で治療を開始しましょう。
1度なってしまうと、中々治らない「ものもらい」
「ものもらい」が出来る前に「ならない」ようなケアが大切です。
1.ホットタオルなどで目もとを温める
特に脂肪が詰まってできる「霰粒腫」に対して効果的な方法です。目もとを温めることで詰まっていた脂肪が溶けて流れるため、詰まりが解消されます。
また、脂肪が詰まる場所の多くはマイボーム腺という脂腺で、マイボーム腺の詰まりが解消されるとドライアイの症状も改善します。ただし、脂肪が溶けるまで5分ほど温め続ける必要があります。入浴中にケアするとタオルの温度も下がりにくく効果的です。
2.目もと洗い(リッドハイジーン)
目もとを洗うことで、脂肪の詰まりや汚れをきれいにして目もとを清潔にします。霰粒腫、麦粒腫ともに予防効果があると考えられます。目もとが不衛生な状況にあるほど、脂肪が詰まりやすく、菌が繁殖しやすい環境になってしまっています。普段から目もとを清潔に保つことで、ものもらいを予防できます。
特に女性でアイメイクを常用する人は、目もとが不衛生になっていることが多いので、毎日のケアを大切にしてください。
目もとを清潔に保てる
アイシャンプープロはこちらから